ヒロおじさん!今日、学校の先生が『これから暑くなるから、熱中症に気をつけるように』って言ってたんだけど、熱中症ってなに?
カナちゃん、いい質問だね!熱中症っていうのは、体が暑さでうまく冷やせなくなって、体温が上がりすぎてしまう状態のことなんだ。これがひどくなると、気分が悪くなったり、めまいがしたり、最悪の場合、意識を失ったりすることもあるんだよ。
わあ、怖いね。どうやって熱中症にならないように気をつければいいの?
まず大切なのは、しっかりと水分を取ることだね。でも、水だけじゃダメなんだ。汗をかくと、水分だけじゃなくて、体に必要なミネラル、特にナトリウムとかカリウムも一緒に失われちゃうんだ。だから、水だけを飲んでると、体の中のミネラルが不足して、逆に体調が悪くなることもあるんだよ。
へえ、ミネラルも必要なんだ!じゃあ、どうすればいいの?
簡単だよ。スポーツドリンクとか、ミネラルが含まれている飲み物を飲むのが一番効果的だね。また、塩飴なんかも手軽にミネラルを補給できるアイテムとしておすすめだよ。それから、普段から塩分を適度に摂ることも大事だね。
なるほど!でも、おじさんが子どもだったころって、どうしてたの?そのころも熱中症とかあったんでしょ?
もちろん、昔も熱中症はあったよ。でもね、昔の部活動とかでは『水を飲むな!』って言われることが多かったんだ。
えっ、なんで水を飲んじゃダメだったの!?
それがね、昔は『水を飲むと体がだらける』とか『根性が足りない』なんて言われてたんだ。今思えば、とんでもない話だよね。でも、その結果、熱中症で倒れる子も多かったんだよ。今ではそんな指導は絶対にありえないけど、当時はそれが普通だったんだ。
それって、今じゃ信じられないよね…。でも、なんでそんな風に思われてたんだろう?
おそらく、昔は『体力や根性を鍛えること』が重視されていて、科学的な知識がまだ十分に広まっていなかったからだと思うよ。でも今は、たくさんの研究やデータがあって、正しい知識が広まっているんだ。だから、今の子どもたちは、熱中症のリスクを減らすために、ちゃんと水分とミネラルを補給することが推奨されているんだ。
じゃあ、昔よりも今の方が安全になったんだね!よかった~。
うん、そうだね。でも、どんなに気をつけていても、油断は禁物だよ。例えば、外で遊んでるときや運動してるときは、こまめに休憩を取ることも大事だし、涼しい場所に行くことも大切だね。
わかった!ちゃんと水分補給して、休憩もとって、元気に過ごすようにする!
それが一番だね!夏を楽しく安全に過ごすために、しっかりと熱中症対策をしてね。
参照元
- Ministry of Health, Labour and Welfare. "Heat Stroke Prevention Measures." www.mhlw.go.jp
- 日本スポーツ振興センター. "スポーツと熱中症: 正しい水分補給の知識." www.jpnsport.go.jp
- Ishigaki, Y., & Ota, Y. (2015). "Historical perspectives on water intake during exercise in Japan." Journal of Health and Sports Science, 34(2), 123-130.