ヒロおじさん、8月15日が終戦記念日っていうのをテレビで見たんだけど、終戦記念日って何?なんでそんなに大事なの?
いい質問だね、カナちゃん。終戦記念日は、日本が第二次世界大戦で戦争を終わらせた日を記念する日なんだ。特に8月15日は、日本が降伏を宣言した日として、日本ではとても重要な日になっているんだよ。
降伏ってことは、戦争に負けたってこと?
そうだね。もう少し詳しく話すと、日本は1939年から始まった第二次世界大戦に参加していたんだ。この戦争は、世界中のたくさんの国が関わったとても大きな戦争だったんだよ。
どうしてそんな大きな戦争になったの?
いろいろな理由があるんだけど、主な理由の一つは、いくつかの国が他の国の領土や資源を奪おうとしたことなんだ。それが徐々に拡大して、ヨーロッパで始まった戦争がアジアや太平洋にまで広がったんだよ。そして、日本もその一環で戦争に突入したんだ。
でも、どうして終わったの?
戦争が長引くと、国や人々にとってとても大きな苦しみになるんだ。日本もだんだんと戦況が悪くなってきて、たくさんの人が亡くなったり、街が壊されたりしていたんだ。そして、1945年8月6日と9日にアメリカが広島と長崎という日本の都市に原子爆弾を落としたんだ。
原子爆弾って、すごく怖いんだよね?何が起こったの?
そうだね、原子爆弾は今までに使われたことがなかったとても強力な兵器だったんだ。広島に落とされた爆弾では、一瞬でたくさんの建物が壊れ、多くの人が命を失ったんだ。そして、長崎にも同じように爆弾が落とされ、多くの被害が出たんだ。
そんなことがあったんだ…。それで、戦争は終わったの?
その通り。日本はこれ以上戦い続けるのが不可能だと判断して、8月15日に天皇がラジオを通じて『終戦の詔書』という言葉で、戦争を終わらせることを国民に伝えたんだ。この日が、終戦記念日として今でも大切にされているんだよ。
それって日本だけの記念日なの?
8月15日は日本にとって特別な日だけど、第二次世界大戦が終わった日は国によって違うんだ。例えば、ヨーロッパでは5月8日が『VEデイ』として、ドイツが降伏した日を記念しているんだよ。でも、共通して言えるのは、戦争の終わりを記念して、平和の大切さを考える日だということだね。
戦争ってすごく悲しいことなんだね。だから、終戦記念日はみんなで平和を願う日なんだね。
そうだよ、カナちゃん。戦争の悲惨さを忘れず、二度と同じ過ちを繰り返さないようにするために、終戦記念日はとても大切なんだ。そして、未来の世代である君たちが平和の意味を学んで、これからも大切にしていくことが重要なんだよ。
わかった、ヒロおじさん。私ももっと平和について考えるようにするね。
参照元
- 「終戦の詔書」について: 日本放送協会(NHK)、2023年
- 原爆投下の影響について: 広島平和記念資料館資料、2023年