何でも知りたいカナちゃん

好奇心旺盛なカナちゃんが物知りのヒロおじさんに色々と知りたいことを聞きます。

キリンの首はなんであんなに長いの?

ねえねえ、ヒロおじさん。動物園に行ったときにキリンを見たんだけど、首がすっごく長くてびっくりしちゃった。
どうしてキリンの首はあんなに長いの?

おや、かなちゃん。動物園に行ったんだね。
キリンの首の長さに興味を持ったんだね。
実はキリンの首の長さには、とても面白い理由があるんだよ。

へえ、そうなんだ! 教えて教えて!

そうだね。キリンの首が長くなった理由については、大きく分けて2つの説があるんだ。
1つは「自然選択説」、もう1つは「性選択説」というんだよ。

むずかしそうな言葉だね。どういう意味なの?

うん、少し難しい言葉かもしれないね。順番に説明していくね。

自然選択説

まず「自然選択説」というのは、キリンが生きていくために首が長くなっていったという考え方なんだ。

生きていくために? どういうこと?

そうだね。キリンが住んでいるアフリカのサバンナという場所では、時々干ばつが起こって、地面に生えている草や低い木の葉っぱが少なくなってしまうことがあるんだ。
そんなとき、首の長いキリンは高い木の葉っぱを食べることができるから、生き残りやすいんだよ。

なるほど! 背の高い木の葉っぱが食べられるから、お腹がすかなくて済むんだね。

その通り! 賢いね、かなちゃん。
首の短いキリンは高い葉っぱが食べられないから、だんだん減っていって、首の長いキリンだけが生き残って子孫を残していったんじゃないかと考えられているんだ。

へえ〜。でも、なんで他の動物は首が長くならなかったの?

いい質問だね。実は、キリンと同じような環境に住んでいる他の動物たちは、別の方法で食べ物を確保しているんだ。
例えば、ゾウは長い鼻を使って高い枝の葉っぱを取ることができるし、サイは地面に生えている草を食べることに特化しているんだよ。

動物たちはみんなそれぞれ工夫しているんだね!

性選択説

その通りだよ。さて、もう1つの説である「性選択説」について説明するね。

うん、聞きたい!

「性選択説」というのは、オスのキリンが首を使って戦うことから、首が長いほうが有利だったという考え方なんだ。

えっ、キリンって首で戦うの?

そうなんだ。キリンのオス同士は、メスをめぐって「ネッキング」という首を使った戦いをするんだよ。
首を振り回して相手を叩くんだ。

わあ、すごい! でも痛そう...

確かに痛そうだよね。でも、キリンにとってはとても重要な戦いなんだ。
この戦いに勝ったオスがメスと子孫を残すことができるんだよ。

じゃあ、首が長いほうが強いってこと?

その通り! 首が長くて太いキリンのほうが、この戦いで有利になるんだ。
そして、強いオスの遺伝子を受け継いだ子どもたちも、また首が長くなっていく...というふうに、世代を重ねるごとに首が長くなっていったという考え方なんだよ。

へえ〜。キリンの首には2つの理由があったんだね。

そうだね。でも、実際にはこの2つの説が組み合わさって、今のキリンの長い首ができたんじゃないかと考えられているんだよ。

キリンの首の特徴

ねえねえ、ヒロおじさん。キリンの首ってどのくらい長いの?

いい質問だね。キリンの首は、大人のオスで約2.4メートルくらいあるんだよ。

えー! そんなに長いの!?

そうだね。でも、不思議なことに、キリンの首の骨の数は人間と同じなんだ。

えっ、同じなの? どういうこと?

人間もキリンも、首の骨(頸椎)は7個しかないんだ。キリンは、その7個の骨がとても大きくなっているんだよ。

へえ〜。でも、そんなに長い首だと、血液を頭まで送るのが大変そう...

鋭い観察だね、かなちゃん。
実は、キリンには特別な仕組みがあるんだ。
キリンの心臓はとても大きくて強い筋肉でできていて、血液を首の上まで送り上げることができるんだよ。
それに、首の血管には特殊な弁があって、血液が逆流しないようになっているんだ。

すごい! キリンの体って、よくできてるんだね。

次回はキリンの生活や長い首の活用について説明するね。