何でも知りたいカナちゃん

好奇心旺盛なカナちゃんが物知りのヒロおじさんに色々と知りたいことを聞きます。

蚊に刺されるとどうしてかゆいの?

ねえねえ、ヒロおじさん。この前、公園で遊んでたら蚊に刺されちゃって、すっごくかゆかったの。
どうして蚊に刺されるとかゆくなるの?

あら、かなちゃん。蚊に刺されちゃったんだね。
確かに、蚊に刺されるとかゆくなるよね。
その理由について、詳しく説明してあげるね。

うん!教えて教えて!

まず、蚊が人の血を吸うときのことから話すね。
蚊は細い針のような口を持っていて、それを使って人の皮膚に刺して血を吸うんだ。

えー!針みたいな口なの?痛そう...

そうなんだ。でも、蚊はただ血を吸うだけじゃないんだよ。
血を吸うときに、同時に自分の唾液も人の体の中に入れるんだ。

唾液?どうしてそんなことするの?

良い質問だね。蚊の唾液には、いくつかの重要な役割があるんだ。
まず、唾液には麻酔の効果がある成分が含まれていて、これのおかげで人は蚊に刺されたときの痛みをあまり感じないんだよ。

へえ〜。蚊って優しいんだね。

まあ、蚊からすれば自分が血を吸いやすくするためなんだけどね。
それに、蚊の唾液には血液が固まるのを防ぐ成分も含まれているんだ。
これも血を吸いやすくするためだよ。

なるほど。でも、それがどうしてかゆくなるの?

そこが重要なポイントなんだ。
実は、蚊の唾液に含まれる成分が、人の体にとっては異物なんだよ。

異物?それってどういうこと?

簡単に言えば、人の体が「これは自分の体の一部じゃない」と認識する物のことだね。
体は自分を守るために、この異物に対して反応を起こすんだ。

へえ〜。体って賢いんだね。

そうだね。この反応のことを「アレルギー反応」と呼ぶんだ。
アレルギー反応には、大きく分けて2種類あるんだよ。

え、1つじゃないの?

うん。「即時型反応」と「遅延型反応」っていうんだ。
まずは即時型反応について説明するね。

うん、聞きたい!

即時型反応は、蚊に刺されてすぐに起こる反応なんだ。
蚊の唾液が体に入ると、体はすぐにそれを異物だと認識して、「マスト細胞」という特殊な細胞から「ヒスタミン」という物質を出すんだ。

マスト細胞?ヒスタミン?難しい言葉がいっぱい出てきたね。

聞いたこと無い言葉だよね。
簡単に言うと、マスト細胞は体を守る特殊な細胞で、ヒスタミンはかゆみを引き起こす物質なんだ。

なるほど!じゃあ、ヒスタミンが出るからかゆくなるんだね。

その通り!賢いね、かなちゃん。
ヒスタミンが出ると、血管が広がって赤くなったり、腫れたりするんだ。
そして、ヒスタミンが皮膚のかゆみを感じる神経を刺激して、かゆみを感じるようになるんだよ。

へえ〜。体の中でそんなことが起きてるんだね。
でも、すぐにかゆくなるんじゃなくて、しばらくしてからかゆくなることもあるよね?

鋭い観察だね!そうなんだ。
それが「遅延型反応」っていうやつなんだよ。

遅延型反応?どんなものなの?

遅延型反応は、蚊に刺されてから数時間後や翌日になってから起こる反応なんだ。
この反応では、白血球という体を守る細胞が活躍するんだよ。

白血球?聞いたことあるような...

そうだね。白血球は体の中で悪い菌やウイルスと戦う細胞なんだ。
遅延型反応では、この白血球が蚊に刺された場所に集まってきて、いろいろな物質を出すんだ。

へえ〜。白血球って頑張り屋さんなんだね。

そうだね。でも、白血球が出す物質の中には、かゆみや炎症を引き起こすものもあるんだ。
だから、蚊に刺されてしばらくしてからかゆくなったり、腫れたりすることがあるんだよ。

なるほど!即時型反応と遅延型反応があるから、すぐにかゆくなったり、後からかゆくなったりするんだね。

その通り!よく理解できたね。

でも、ヒロおじさん。かゆいのはわかったけど、どうしてずっとかゆいの?

いい質問だね。実は、かゆみが続く理由にはいくつかあるんだ。
まず、遅延型反応は長く続くことがあるんだ。
人によっては1〜2週間も断続的にかゆみが続くことがあるんだよ。

えー!そんなに長く?

そうなんだ。でも、もう一つ重要な理由があるんだ。
それは...かゆいところをかいてしまうことなんだよ。

え?かくとダメなの?

そうなんだ。かゆいところをかくと、一時的にはスッキリするけど、実は皮膚を傷つけてしまうんだ。
傷ついた皮膚はさらに炎症を起こして、もっとかゆくなってしまうんだよ。

そっか...。でも、かゆいとつい掻いちゃうよね。

そうだね。我慢するのは大変だよね。
でも、かかないようにする方が早く治るんだ。

じゃあ、かゆくなったらどうすればいいの?

かゆみを和らげる方法はいくつかあるよ。
まず、冷やすのが効果的なんだ。
冷たいタオルや保冷剤を当てると、かゆみが和らぐことが多いんだよ。

へえ〜。冷やすだけでいいの?

冷やすだけでも効果はあるけど、薬を使うのも良い方法だね。
かゆみ止めのクリームや軟膏を塗るのが一般的だよ。

そっか。でも、薬を塗るのって面倒くさいな...。

確かに面倒かもしれないけど、早く治すためには大切なんだ。
それに、最近では貼るタイプの薬もあるから、そういうのを使うのも良いかもしれないね。

へえ〜。貼るだけでいいの?便利だね!

そうだね。でも、一番大切なのは蚊に刺されないようにすることだよ。

どうすれば蚊に刺されないようになるの?

いくつか方法があるんだ。
まず、外出するときは長袖や長ズボンを着て、肌の露出を減らすことが大切だよ。

でも、夏は暑いから半袖や短パンの方が涼しいよ?

そうだね。暑い時期は難しいかもしれないね。
そういう時は、虫除けスプレーや虫除けクリームを使うのが効果的だよ。

虫除けスプレー?どうやって使うの?

肌や服に軽く吹きかけるだけでいいんだ。
でも、顔に直接かけるのは避けた方がいいよ。
目に入ったりする可能性があるからね。

なるほど。気をつけて使わないとね。

そうだね。それから、家の中では蚊取り線香や電気蚊取り器を使うのも効果的だよ。

へえ〜。色んな方法があるんだね。

そうなんだ。それと、蚊が好む環境を作らないことも大切なんだよ。

蚊が好む環境?どんな環境なの?

蚊は水たまりや湿った場所が大好きなんだ。
特に、植木鉢の受け皿や古タイヤの中に溜まった水なんかは、蚊の絶好の繁殖場所になってしまうんだよ。

えー!そんなところで蚊が増えるの?

そうなんだ。だから、家の周りに水が溜まっているところがないか、時々チェックすることが大切なんだよ。

なるほど。蚊に刺されないようにするには、色んなことに気をつけないといけないんだね。

その通りだよ。でも、かなちゃん。
蚊は嫌な虫だけど、自然界では大切な役割を果たしているんだ。

えっ?蚊に大切な役割があるの?

うん。例えば、蚊は多くの動物の食べ物になっているんだ。
鳥や魚、コウモリなんかの重要な栄養源なんだよ。

へえ〜。蚊を食べる動物がいるんだね。

そうなんだ。それに、蚊は植物の受粉を手伝うこともあるんだよ。

蚊が花の受粉を手伝う?どういうこと?

蚊のオスは花の蜜を食べるんだ。
そのとき、体に花粉がついて、それを別の花に運ぶことがあるんだよ。

へえ〜。蚊にもいいところがあるんだね。

そうだね。だから、蚊を完全になくすのではなく、うまく付き合っていくことが大切なんだよ。

なるほど。蚊のことがよくわかったよ。
でも、やっぱりかゆいのは嫌だから、気をつけないとね。

その通りだよ。かなちゃんが学んだことを、お友達にも教えてあげるといいね。
みんなで気をつければ、蚊に刺されることも減るはずだよ。

うん!私、みんなに教えてあげる!
ヒロおじさん、今日はいろいろ教えてくれてありがとう!

 

 参考文献:

  1. Peng, Z., & Simons, F. E. R. (2007). Mosquito allergy: immune mechanisms and recombinant salivary allergens. International archives of allergy