デフレって何?昔はマクドナルドのハンバーガーが59円だったって本当?
ヒロおじさん、この前学校で「デフレ」って言葉を聞いたんだけど、よくわからなかったんだ。デフレって何なの?
いい質問だね、カナちゃん!まず、「デフレ」について説明するね。デフレは「デフレーション(deflation)」の略で、物の値段が全体的に下がり続ける現象のことなんだ。普通、経済が安定していると、少しずつ物価が上がっていく「インフレーション」が起こるんだけど、デフレの時は逆に、物価が下がり続けるんだよ。
ふーん。物の値段が安くなるなら、いいことのように思えるけど、どうしてデフレは良くないって言われるの?
確かに、物の値段が下がると一見するといいことのように思えるけど、実は問題がいろいろあるんだ。たとえば、企業が商品を売っても儲けが少なくなるから、給料が上がらなかったり、場合によっては給料が下がったりすることがあるんだ。そうなると、人々はお金を使う余裕がなくなって、さらに経済が縮小してしまうことになるんだよ。これが「デフレスパイラル」と呼ばれる悪循環なんだ。
なるほど。だからデフレは良くないんだね。でも、どうしてデフレになるの?
デフレが起こる原因はいくつかあるんだけど、一つの理由は需要が供給に対して少なすぎることだね。たとえば、商品やサービスがたくさんあるのに、それを買う人が少ないと、企業は売れ残りを避けるために値段を下げるんだ。また、経済が停滞している時や、景気が悪い時には、人々が将来に対して不安を感じて、お金を使うのを控える傾向があるから、これもデフレを引き起こす要因になるんだよ。
なるほど、デフレがどうして起こるのか、少しわかった気がするよ。でも、昔のマクドナルドのハンバーガーが59円だったって話、本当なの?
ああ、その話も本当だよ!1990年代の終わりから2000年代初めにかけて、日本はデフレの真っ只中にあったんだ。経済が停滞して、物価が下がり続けた時期だよ。この時期、マクドナルドも値下げ戦略を取っていて、ハンバーガーを59円で売っていたんだ。牛丼チェーンの「吉野家」も、当時は一杯280円という驚くほどの安さで提供していたんだよ。
ええっ!そんなに安かったの!?今と全然違うね。
そうだね。今と比べるとびっくりするよね。でも、その時の値段の安さには背景があるんだ。さっき話したように、デフレの時代には企業が価格を下げることで売り上げを伸ばそうとするんだけど、これが長く続くと、企業の利益がどんどん減ってしまうんだ。マクドナルドや吉野家も、デフレ時代の値下げ競争に参加したことで、一時的には売り上げが増えたけど、その後は経営が厳しくなって、値上げに踏み切ることになったんだよ。
デフレが続くと、企業も困っちゃうんだね。ハンバーガーが59円や、牛丼が280円ってすごいけど、それが良いこととは限らないんだね。
その通りだよ、カナちゃん。物の値段が安いことが一概に良いことではなく、経済全体のバランスが大事なんだ。当時は他にも、例えばコンビニのお弁当や飲み物、100円ショップの商品など、全体的に物価が安かったんだ。だけど、その背景には経済全体が縮小しているという問題があったんだ。
今だと、コンビニのお弁当ももっと高いし、100円ショップでも一部の商品は110円以上になってるよね。そう考えると、昔の値段が安かったのは良いことばかりじゃなかったんだ。
そうだね。最近では、日本はデフレから抜け出すためにいろいろな対策をしていて、物価も少しずつ上がってきているんだ。例えば、政府は「アベノミクス」という経済政策を実施して、デフレ脱却を目指しているんだ。これにより、物価が上がって企業の利益が増え、最終的には人々の給料も上がるという好循環を目指しているんだよ。
経済って難しいけど、面白いね。昔のことを知ると、今の状況がよくわかるんだね。おじさん、ありがとう!またわからないことがあったら教えてね。
もちろんだよ!いつでも聞いてね、カナちゃん。経済の話は奥が深いけど、少しずつ理解していけば、いろんなことが見えてくると思うよ。
参照元
- 総務省統計局「消費者物価指数の推移」
- マクドナルドの歴史に関する情報 (企業ホームページ)
- 吉野家の歴史に関する情報 (企業ホームページ)
- 日本銀行「デフレと日本経済」 (レポート)
- 日本経済新聞「デフレの歴史と対策」 (記事)