母国語で英語の難易度は変わるの?
英語をしゃべれるようになりたいんだけど、ドイツ人とかオランダ人だと英語を勉強するの簡単なの?
このテーマ、とっても面白いね。
実は、母国語が何かによって、英語の習得難易度は大きく変わるんだ。
ドイツ人やオランダ人は、英語が身につきやすいってよく言われるけど、それはなぜだと思う?
言語ごとに英語学習の "距離" が違う
どうして国によって英語が得意だったり、苦手だったりするの?
"言語的距離"という考え方があるんだ。
英語に近い言語ほど、文法や単語、発音のルールに共通点が多く、習得が楽になる。
逆に、全く違う言語だと新しく覚えないといけないことが多いので難しくなるんだよ。
ヨーロッパでは英語が身近?
ドイツ人やオランダ人は英語が得意って本当なの?
ほんとうだよ。
2025年の英語力ランキング(EPI指数)では、オランダが世界第1位、ドイツも上位だ。
ヨーロッパの国々は多くが英語教育に力を入れているうえ、英語が自分たちの母国語(ドイツ語、オランダ語など)と系統的に近いから覚えやすいんだ。
例えばオランダ語は文法構造が英語とほぼ同じで、単語も似ているものが多い。発音も近いし、日常的にも英語の映画やテレビ、ネットが溢れているから、小さなころから「英語に自然に触れる」流れができているんだ。
たしかに、オランダやドイツ旅行の動画を見ても、みんな英語ペラペラだよね!
実際の言語で難易度比較!
| 母国語 | 英語との距離 | 特徴・難易度 |
|---|---|---|
| ドイツ語 | とても近い | 文法・語彙・発音が似ていて習得しやすい |
| オランダ語 | かなり近い | 文法・単語がよく似ている。テレビや教育にも英語が登場する |
| フランス語 | 近い | 単語が約30%同じ。文法や発音はやや違うけど学びやすい |
| スペイン語 | 近い | 文法・発音にちょっと工夫が必要だけど、語彙は似ている |
| 中国語 | 遠い | 語順・発音・文字すべてが英語と大きく違うので覚えることが多い |
| アラビア語 | 遠い | 文字・発音・文法がまるで異なる。イメージや背景も違うので、習得に時間がかかる |
| 日本語 | とても遠い | 語順・助詞・文字体系全部が違う。英語習得には長期間かかる |
たとえば、米国国務省FSIの公表データによれば、英語を母語とする人がドイツ語やオランダ語を習得するには約30週間(約750時間)。
対してアラビア語や中国語、日本語などは約88週(約2200時間)必要とされている。
つまり言語が近ければ近いほど、英語の習得も圧倒的に速くなるんだ。
文化・教育環境も影響大
言葉が近いだけじゃなくて、他にも理由があるの?
そうだね。
オランダやスウェーデン、デンマークなど北欧・西ヨーロッパでは、テレビや映画が英語のまま字幕付きで放送される。教科書もうんと早い段階から英語を使うし、社会全体で「英語をしゃべれるのは当たり前」「学校外でも英語を使うチャンスが多い」環境が整っている。
それに比べて、日本や中国は日常生活がほぼ自国語で動いているから、英語に本気で触れる機会自体がかなり少ない。実用面でもヨーロッパほど必要感が薄いため、モチベーションも続きにくくなりがちだ。
スペイン語やフランス語の場合は?
スペイン人やフランス人も英語は簡単なの?
英語とかなり近い言語だから、文法や発音に多少の違いはあっても、学習のハードルはグッと下がるよ。
英単語の約30%がフランス語由来だともいわれていて、“information”や“rendez-vous”など、そっくりそのままの単語がたくさん出てくる。
逆に、動詞の活用や名詞の性、鼻母音やリエゾンといった発音面での難しさもあるけど、少なくとも日本人が英語を学ぶよりはずっと有利なんだ。
中国語やアラビア語、そして日本語は?
じゃあ、中国人やアラブ人、日本人は英語を学ぶのが大変なの?
そう。
この三つの言語は、音・語順・文法も文字の形も英語とは全く違うから、英語学習はかなりのチャレンジになるよ。
たとえば中国語は発音で「声調」をしっかり区別しないといけない上に、語順も違う。
アラビア語は文字が全く別物だし、文法・活用・発音もみな独特。日本語に至っては、助詞や敬語、SOV型語順など、本当に覚え直す部分がたくさん出てくるんだ。
英語学習の "難易度ランキング" の例
調査機関や言語教育サイトでよく見かける、英語の習得しやすさランキングを参考にしてみると…
- 易しい(英語に近い)…オランダ語、ドイツ語、ノルウェー語、スウェーデン語
- やや易しい…スペイン語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語
- やや難しい…ロシア語、トルコ語、ベトナム語、タイ語
- 最も難しい…中国語、日本語、韓国語、アラビア語、ヒンディー語
(※FSI、Duolingo、各国教育機関まとめ)
まとめ & アドバイス
なるほど、母国語によって英語学習の難易度はこんなに違うんだね!
英語が身近になるかは、言葉の "距離" と社会や教育環境がかなり大きいんだ。
でも、どんな母語の人でも「アウトプットの機会」や「本物の英語に触れる環境」を工夫すると、確実に上達できる。
大事なのは、自分に合った方法で、楽しくたくさん英語に触れることだよ。カナちゃんも、英語の映画や友だちとのチャット、異文化体験を積みながら、どんどんチャレンジしてみてね。
【参考資料】

